Smile upをきっかけに( )デビューした話
タイトルがおかしなことになっていますね(書いたのあなたです)。
こちらは、わりと重度の注射嫌いが初めての献血に行ってきました。の話です。
先のエントリとの温度差が激しく、そして文字通り生々しい話ですが(生々しい写真はないです。撮ったけど←)、興味のある方は読んでいただけたら。
イベント・公演が遠ざかってから2ヶ月。
街が本格的に閉じ始めて1ヶ月。
仕事が進まなくなり……どのぐらい?(1ヶ月弱かな)
エンタメ・飲食・インフラ等々の方々が
前向きに努力して好きだった世界を守ってくれるのがわかる一方で私は「自身の仕事が今できることとは?」の壁にぶち当たって。それでも出勤は続き、申し訳なさが募り。
やがて「私の生きてる意味ってなんなんだ?」に行き着きました。
きっとこの先、推したちは定期的な更新はしてくれるし
そのほかに与えられてくるものもたくさんあるけど。
幸せは増えたって減るもんじゃないけど(この一文打ってたらさらに推しが恋しくなってきた……)
それでもやっぱりしんどいしつらいんだよなって。
そこから抜け出せなくなったのが4月の末。
そんなときふと「献血してみる?」と思い。
でもその思いは一瞬で「いやいや無理でしょ。注射大嫌いじゃん。健康診断でも毎回涙目じゃん」と否定。
ただ、そのまま思いが片隅に在り続けたのでゆるっと調べたり、身内の献血経験者に話を聞いたり。
そして迎えた5月1日。
朝一番にTwitterに挙がったSmile upプロジェクトの動画通知。
若手3人の医療方面の話題。というのはなんとなく察したまま動画自体は見ることなく出勤。
出勤したもののやはりモヤモヤした気持ちは相変わらず。
「通勤で外に出てしまってるんだし不要不急かはわからんけど行くのもアリなのでは?注射で倒れたことはないし!」
と謎の強気で仕事帰りに献血センターに寄っておりました。
そう。帰って見てみたら話題の中身は違ったものの、Smile upプロジェクトに背中を押された形になりました。まさかすぎる。そんな人生想像してなかった。
ここで簡単なプロフィールを(お目汚し失礼します)
愛知/20代(いのおさん世代) ← この表記がもう懐かしくてそして切なくもなる……
チョロめで正義感強めで情緒不安定気味な精神年齢11歳。正義感は強いけど自粛警察は大嫌いです←
150cmに届かない40kg台。所謂小柄体型(小柄だけど細くはないです。ほんとに)。
からいものが苦手。ココイチは甘口(に甘いソースをだばだばかけたもの)がデフォルトだし、台湾ラーメンはなんとかどうにかアメリカン。痛覚には過敏な方だと自負しております。
ものごころついた頃から開花・実りの季節ともに花粉症でありながら(幼少期からという点ではふみきゅん先輩にはとても共感)、今年は4月以降は症状少な目で薬を飲まずとも過ごせていました。
大きな病歴・輸血経験なし。ただただ注射嫌い。インフルの予防接種も可能なら拒否したいレベルに嫌い。「現代は注射針細くなってるから痛くないよ」って言ってる人のことを本当に信用してない。痛いやろ間違いなく。
仕事はカレンダーに沿った勤務で、勤務地まで出社の現在(notリモートワーク)。仕事したくないねぇ(マツコさんを思い浮かべつつ)
ステイホーム前はパッセ(星野書店とタワレコ)に平均して週2で通ってたため日々しんどさ募り病み始めていました(実店舗大好きアナログ人間。小説のジャケ買い好きだし)
もしも塾はご縁がなくて参加できず(´・ω・`) だったので一番最近参加した公演はスキマスイッチの名古屋公演、遠征したのは47和歌山のグッズ販売。
予定では3月4月の土日も47物販に駆け回るはずでした。
ちなみにその予算たちは大方雑誌と円盤に変わりました。経済を回すのは僕だ!と思ってる系ヲタクです。
さて。初めての献血に至るまでの話に戻ります。
初回ということもあり、通勤に使う名古屋駅圏内の献血センターをチョイス。
エレベーターを乗り継ぎ献血センターに。
本当に来てしまったな……とちょっと腰が引ける私が思い出したのは自軍の絶対的美白美人 横山さんの
「好奇心が勝つんやろうな」
の言葉でした。またこの人アイドルに背中推してもらおうとしてるよ!しかも好奇心を満たそうとしてるよ!いいのかこんなエゴエゴしい奴が献血して!
……まあダメだったらなんらかの力が作用するでしょう。神様が体調狂わしてくれる的な。
と問答し、いざ入室。
受付近くにいらっしゃる係の方に声をかけられたので「予約なしの初回です」と伝えると所要時間を教えてもらえました(もしかしたらここじゃなかったかもしれないけど聞けば最初の時点で教えてもらえるはず)。
初回そして予約なしは時間がかかります。混み具合にもよりますが2時間以上見ておいたほうが無難かと。
ちなみにこのとき私の脳裏に浮かんだのは「少クラ間に合うか微妙なラインだな。録画容量怪しかった気がする」でした。自粛の世の中ですがみなさんもやむなく外出する際は録画容量を万全に!(普段からやっときなさい……)
そして案内された先でまずは書類の記入と本人確認書類の点検。
この時点での注意点というかそもそもの注意点として体調不良のときはもちろん薬飲んでたら基本NG。ビタミン剤とか漢方とか、ものによっては飲んでても大丈夫な場合もあるそうです。
ということで、ものにもよるとは思いますが花粉症の薬飲んでたらその際は献血できません(ゆえに花粉症の流行る季節は足りなくなるそう)。
私は気圧で頭痛するタイプだからわりとハードルあるのだな……と悟る(お世話になってますロキソニン様々)
本人確認は免許証で通しました。氏名・生年月日に加えて顔写真が要るそうなので保険証オンリーではダメです。免許証って本当にお金のかかる万能身分証明書だな と痛感。
記入が済んだらロッカーに荷物を預け呼ばれるまでしばし待機。
種類豊富な自販機(押せばノーマネーで出てくるタイプ)から好みの飲み物をチョイスして水分補給しながら待ちます。
意外と早く呼ばれ受付に戻ると今度はタブレットで説明動画視聴&入力。ここでカードが作成されます。パスワードは4桁数字です(うっかりキャッシュカードと同一にしそうになったおバカさん未遂は私です)
2回目以降については未経験なのでわかりませんが、このときに首から下げるカード(献血カードとは別物)と呼び出しの機械(フードコートで鳴るアイツを想像してください)をもらい、さらに腕に番号の書いた紙製リストバンドを巻かれます。
そのまま血圧計に。出てきた紙は係の方が持ってってくれます。至れりつくせり。
その後、問診があります。
さて、やってきました(本日献血可能かのチェックの)採血です。3レーンぐらいありました。
採血の待機場所は他の人の採血の様子が見える感じなので(センターによって違うのかもしれないですが……)、ばっちりビビり始める私がいました。好奇心どこいったんだ(好奇心あるから他人の採血見ちゃうんだよ)。
なんだかよくわかんないけど後ろに高そうな機械があるな……とまたも好奇心満たしてたら呼ばれました。どんどん後に引けなくなってきたという実感が募ります。
ここでまず名前と生年月日を聞かれます。簡単な説明があったのもここだったかな?(全血200/全血400/成分について)
この説明、めちゃめちゃざっくりの説明で言うと、女性の場合40kg以上50kg未満は全血200ml、50kg以上は全血400mlの献血が可能で、全血というのは血液全部採るよ!というもの。
それ以外に成分献血というのがあって、これは血液採って特定の成分以外は献血してくれた人の血管に戻すよ!というもの。成分のほうは血管に戻す時間が要るから時間がかかる(最初に言われた所要時間はたぶん成分基準)
形式としては400と成分がよく必要とされてるようです。
名前と生年月日を答えたら両腕を差し出します。ここまで来るともうどうにでもしてくれ……の気持ち(※ちゃんと自分の意思で来てます)
健康診断と同様ゴムチューブで肘を縛られ、刺しやすい血管を探す。のですが
「血管が見えづらいですね……」
はい?
「成分献血難しいかもしれないです」
はい???
血管が細いと、血液中の成分を戻す際にもわりと負担があるようで。
半信半疑だけど常套句のように言ってきた「血管見えづらい」が実証されてしまった!?見えづらいっていうか細いの?っていうか成分献血できないってことは私今日できることないのか??
戸惑う私に「もうひとりが確認しますね」との助け舟なのか助け舟じゃないのか……いや、でもここまで来たら助け舟だな。できてくれ(´;ω;`) (※別の意味で泣きそう)
しかし、その後に来られた方にも「血管細いねー見えないねー」と言われ、あ、これ私なんにもなれなかったやつだ……としょんぼりしていたところ「200でも大丈夫か聞いてきますね」とのこと。
ゆうても200は締め切ってるって聞いてたしな……と諦めていたら「大丈夫です」との回答。
ということで、細い血管のさらに細い方で採血(もう一方は献血用に残しとかなきゃなので)。いつも通りチクッとする。
採られた血液が意外と紫がかっていた(ように見えた)ので「推しに染まってきたか」と思ったのはここまで頑張ったのでご愛嬌ということで。赤でも推し色だけども(そういうことではない)
さらには血液型の判定中に「ご自身の血液型は知ってますか?」と聞かれ「ABになりたいです」と答えかけたのは秘密です。親から教えられてたのとちゃんと一致しました。一安心。
採血の結果、献血しても大丈夫とのことだったのでまた待合室に戻って待ちます。もうあともどりはできない……(n回目)
ここが一番長く感じたのはたぶん緊張の相まってだったのではないかと。でも予約しなくて初回のわりにはサクサク進んだのはそういうことだよねぇ……と、別のベクトルからしょんぼり。
ここでしておくべきことといったら、お手洗いに行っておくこと!献血始まったら動けないので(点滴とはわけが違う!)
身内からもこの点は注意として教えられていたのでたぶんガチだと思う。
一番油断してたタイミングで呼ばれた(機械が鳴った)ので献血の部屋(採血したところと続きになってました)に向かうのですが、実は本当にやってはいけないミスをやらかしました。
…………飲み物忘れました。
お手洗いには行けないけど水分摂るのは推奨されてるしむしろ本当は持って部屋に入らなきゃいけなかったところを見事に忘れました。全血200だから助かったけど他のだったらヤバかったんではないかと。あとで(すべて終わって帰りに)気づいてゾッとした。
献血はリクライニングチェアで行われます。歯医者さんのチェアのような感じ。ここで呼び出し用の機械を渡します。
リクライニングチェア座ったらバスが恋しくなったのはきっと気のせいじゃない。早くどこへでも行ける日々を取り戻したいな。と思ったり。
私を担当してくださった方はチャキチャキしながら「やめるなら今だよ」と仰っていて。そのまま返事しそうになったものの、確認までしてきてもらって200をオッケーしてもらったんだもんな。と思い耐えました。
採血より念入りに準備して、献血中にするといい足の運動の手順の紙を渡されて(理解力鈍ってて全然できなかった←)、さあいざ刺されます。採血用より太い針!噂ではパスタぐらいと聞いていますが!?カッペリーニだとありがたいんだけどな!(そんなわけがないしもちろん刺さる瞬間はこわくて見れない)
刺された。痛い。あれ?
想像してたより痛くない、な?
あれだけこわがってみたものの、たしかに痛みは感じるけど思ってたより痛くない!!大丈夫だー!!
そこから先はとりあえず足の運動を試しつつ(できてない)、時間が流れるのを待ち。
席には個々のテレビがあったけどそれも見ず(だってあの時間ワイドショーばっかなんだもん気が滅入るわ)
途中で「今半分ぐらいですね」と言われたのがどのぐらいなのかもわからず(時間は見なかった)。
「終わったらどうしようか。ずっとできなかったことを乗り越えたからなんか甘やかしたいな!なにする??」と思いを巡らすぐらいには無事でした。
終わりがけにはチューブも見てたし許可もらって写真撮ったし(やっぱり血の色って濃いよね……)
実は一番「あ、痛いかも」と思ったのが献血終わりの、機械を止めてから針を抜くまでの間でした。耐えられなくはないけどなんか地味に痛い。最後の最後まで気が抜けないんだなぁ……。
終わったら絆創膏?を貼られ包帯巻かれ血圧測って(血圧測ったのここだったような?)、お疲れ様でした。
部屋を出た係の方から10分後ぐらいに声かける旨を伝えられドリンクとは別のコイン制の自販機(お菓子orアイス)のコインを渡されたので、アイスを食べつつ飲み物飲みつつ待ちます(献血後の待機時間の目安は30分以上)
このときは体力面よりもメンタル面で脱力感がすごかった。「おわ、終わった……」みたいな気持ち。やたらとぼんやり。
本当に私献血やったんだ……?
ゲームしてみてもあまり手につかない。ぼーっとする。でも血が自分の体から血液が200ml減った直後、という感覚はあまりない。
そうしてるうちに係の方が来てくださったので紙のリストバンドを取ってもらい首から下げてるカードを返却し、今日は水分摂ってねと念を押され、献血カードと各種書類をいただき、あとはタイミングを見て帰ります。
駅まで歩いてもエレベーターに乗っても電車に乗っても大丈夫だったけど
ビビりな私はちょっとこわかったので最寄りに同居人の迎えを呼び出し。帰宅してからもわりと無事でした。
敢えて言うならほっとしたからなのかめちゃめちゃ眠気があった。血が足りないと眠たくなるって人間の体的にあるんだろうな。月経中に眠たくなるって一般論もあるし。
あとはいつもよりおなかすいてた。けど実のところめちゃめちゃ食べれるわけではなかった。
心身ともに戸惑いきってたんだろうな……。
そんなわけで、注射嫌いが初めての献血してきたレポでした。
私の人生において絶対することのないものだと思っていた献血も、後押ししてくれたのはやっぱりアイドルの人たちでした。山田くん&けんてぃー&しょーくん(あの日の動画の3人)も、よこやまさんもありがとうございます。
通勤があるゆえに外出はあまり抑えられない私だけど、もしかしたら医療に貢献できたかもしれないと思ったら少し気持ちが楽になれたし、なにより私献血という形は表せるんだ!と知ることができて嬉しかった。受け取ったものがとても多かった。
私も長らくやってこなかったわけだし、なにより各々に事情があるものだから安易に「献血して!」とは言えないけれど、それでも献血に参加してくれる・結果的に献血できなくても参加の気持ちを表明してくれる人が増えていったら嬉しいかなと思います。
"僕がいること たったそれだけで/空間は少しだけ 歪んてたりするんだ"(関ジャニ∞「フリーダム理論」)って信じていたいな!
そして献血してみたところで注射嫌いは変わらなかったし得意になった実感もないけれど
「献血解禁日が待ち遠しい!」ってなっているのがとても不思議です 笑
ランナーズハイならぬ献血ハイとかあるのかしら……
一回やってみたいのが、金曜に献血行って、そのあとノンアルって決めてトリキ行っておいしいものたくさん食べつつミックスジュース飲むって流れ。達成感がすごそうだしとてもおいしくごはんいただけそう。
あと、今とてもなぜか「私ひとりの体じゃない感」もバリバリです。
まあ頻繁に気圧にやられるしこれ書いてる今もばっちり自律神経狂ってるし……(朝方左右の体温差が0.9℃あって自分で自分に引いた。落ち着いて)ってところではありますが、健康に気をつけて調子のいいときと需要を見つけてまた献血に行こうと思います。以上。